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GAHH社製・ガラス窓付き幌
IMPRESSION


★ DESIRE ★


前期型Boxsterのアクリル製窓(通称ビニ窓)は、メンテナンスに気を遣うものでした。
古くからの伝承「水平チョップの儀」はもちろん、擦過傷も気になってクリーナーで磨くことになるし、冬場はスクリーン割れが心配だったりします。

#詳細はこちらのページをご参照ください。

MY03以降のBoxsterはこの点が改善され、熱線入りガラス窓を持った幌が装着されています。
当然誰もが思うのは「この幌って前期型に移植できないの?」ってこと。
しかし残念ながら幌の構造(骨の本数等)が違うため、装着できないそうです(^^;;;
ついては前期型オーナーの選択肢はふたつにひとつ・・我慢しながらビニ窓に乗り続けるか、後期型に買い換えるかでした(笑)。



★ TRIAL ★


しかし05年4月頃、海外から耳寄りなニュースが飛び込んで来ました。
GAHH社というメーカーから「前期型用ガラス窓付き幌」が発売されたのです。
それもハードトップ用の配線を利用して、曇り止めの熱線も使えるという優れモノ!
(いつも海外最新情報をイチ早くレポートしてくれるZafiraさん、感謝です。)

05年8月、私は横浜の某ショップ(笑)に依頼して、「986前期型用・ガラス窓付き幌」を装着しました。
まだ国内で導入している方はほとんどいなかった時期で、ある意味人柱状態でのトライアルだと言えるでしょう(笑)。

で、実際に使ってみての感想はこんな感じでした。

「う〜ん、何も気にせずに(座ったまま)幌を上げられるのって最高!」
「げげっ、やっぱりクローズ時の後方視界は劇的に悪くなったな(^^;」
「メンテは楽だし、寒い雨の日も曇り止めの熱線入りだと安心だな♪」


この中で最も気になるのは二番目の「後方視界」だと思います。
とゆーワケでツーリングの際に「純正ビニ窓」「純正ガラス窓」「GAHH社製ガラス窓」の、後方視界を比較検証してみました。
下記の画像をご確認ください。

左から順に「純正ビニ窓」「純正ガラス窓」「GAHH社製ガラス窓」、クリックで拡大


GAHH社製品は今までのビニ窓に比べ天地の視界が2/3程度に狭まり、後方遠くの車両が見られません。
例えば後続の怪しいクラウンが、屋根から赤いピカピカを出しても気付かないレベルです(爆)。
しかし私としては「原則オープン走行」を心がけているし(笑)、気軽にオープンにできるようガラス窓化したので、一応の満足はしていました。



★ TROUBLE ★


が、しかぁ〜しっ!
装着して10ヶ月が経過した06年6月、私は信じられない光景を目にしたのです・・。

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そう、ご覧の通り、ガラス窓と幌の布地の間が剥がれ始め、上部に至っては完全に分離してしまっているのです(--メ)
雨なんか降った日にゃ水漏れするだろうし、好天でも走行中の気流でビビリ音はするし、このままでいいワケはありません(^^;
幸い私は個人購入ではなく、商品仕入から装着まで一括してショップさんにお願いしていました。
ついてはこのショップさんに率直に相談してみたワケです。

送付された上記画像を見てちょっとびっくりしていたショップさん。
この時点で私の中では「仮にこの幌が直ったり、あるい新品交換できたとしても、構造上の問題なので同じことの繰り返しになるだけではないか?」という疑惑が生まれていました。
とゆーのも件のガラス窓は、縫い付けられるはずもないため幌布に直接接着剤で貼り付けられていたためです。
この単純極まりない構造では信頼できない、いっそ元のビニ窓に戻してもらおう・・それが私の判断でした。



★ SOLUTION ★


後日調査の結果、ショップさんからこんな報告がありました。

「畳まれた幌がエンジンの真上に置かれる構造上、熱によって接着剤が劣化して剥がれが生じるケースがあるようです」
「メーカーはこれを改善した対策品に切り替えたため、新品に張り替えれば同じトラブルを繰り返すことはないでしょう」
「ついては壊れた幌は対策済みの現行品に交換させていただきます」


黙ってこっそり対策品に変えてんぢゃねーよ>GAHH」とかツッコミどころは数々ありますね(^^;
でも私としてはその処置に納得できたため、対策済みの新品への交換をお願いすることにしました。
そもそもこの商品の取り寄せ/交換は、我々からショップさんに打診/依頼したものです。
ショップさん自らが進んで販売したものではないため、多くを求めるのも酷かと思いました。
でも我々の試験導入後、ショップさんの商品メニューにこの幌が載っていたのも事実です(笑)。

#ちなみに現在ではいつの間にかメニュー落ちしております(^^;

張替えを終えて戻ってきた我が銀僕の幌を検証してみました。
ガラス窓の周縁部に、以前はなかったはずのトモ布による裏打ちがされています。
効果測定はできませんが以前の心細い構造に比べれば、間違いなく進化の跡が見受けられると言えるでしょう。
イチ早く交換された方でもし同様のトラブルがあれば、ご参考になればと。

#オークション等で個人購入した場合、責任窓口が難しくなりますね(^^;



★ CONCLUSION ★


で、私なりの結論は以下の通りです。
MY02以前のオーナーで、できればガラス窓に交換したいと思う方も多いでしょう。

しかし「後方視界の確保」を重視した場合、この商品は決してお薦めできるものではありません。
骨格構造が変えられない関係上、どうしても窓の天地サイズに限界が出てくるのです。
逆に「もっと見づらいクルマに乗ったこともあるし、ドアミラーで見るからいい」と割り切れる方は、選んでみてもよいでしょう。

#但し私のようなトラブル例もありますので、リスク管理はしっかりしておくことをお薦めします(^^;

考えるに。
ビニ窓オーナーがガラス窓に憧れる最大の理由は「水平チョップが煩わしいから」でしょう。
しかし極論を言えば「水平チョップってしなけりゃいけないの?」って発想の転換もアリではないでしょうか(!)。
確かに冬場の低温時は必要です・・割れてしまったら元も子もないので。
しかしそれ以外の場合、水平チョップをサボッて幌を畳んだとしても、致命的な傷や汚れに直結するワケではないのです。
同じBoxsterに10年乗り続ける例は珍しいし、自分の乗っている期間だけのことを考えれば(^^;、後方視界が劇的に悪化する確率は極めて低いと思われます。
ついては「キレイに保ちたい気持ち」と「煩わしさ」を、心の中で秤に掛けてみましょう。
もし「煩わしさ>キレイに保ちたい気持ち」だったら、「サボる自由」もあっていいかと思います(笑)。

#もちろん推奨はしませんので、自己責任でひとつ(^^;



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