
EPISODE 47 〜 行きがけの駄賃
「それじゃさ」
私は保険会社のおねーちゃんに言いました。
「はい?」
「自分で代車探して借りるから、おカネでもらえない?」
私の提案に彼女はフリーズ・・「少々お待ちください」と数分保留音を聞いた後、電話口に出たのは上司の男性でした(笑)。
「お客様、あいにくですがポルシェの代車はご手配できかねますが・・」
おねーちゃんから「要注意人物」とでも告げられたのでしょう、男性は明らかに警戒心を持っています・・会話もなんか戻ってるし^^;;
私は瞬時にモードを切り替え、丁寧さと威圧感を漂わせつつ理路整然と話し出すのでした。
「いや、どう聞かれたのかはわかりませんが、私はポルシェの代車にはこだわっておりません」
「はあ・・」
「それ以前に、代車は毎週末のみ出るとのことですが、毎週金曜と月曜、私の不在時にレンタカー業者が敷地内に出入りするのはセキュリティ上不安があるのですが、ご理解いただけますよね?」
「はい・・」
「また車種についても、御社で手配できるレンタカーは限られているそうですね?」
「そうですね、どうしても提携先のレンタカー会社からとなりますので・・」
「ついては、必要な時に納得のいくクルマを借りるために、代車提供分をお金でいただくことはできませんか? 互いに毎週の納車/回収の面倒も省けるし、最も合理的かと思うのですが」
「・・わかりました。それでは代車費用ということで、土日の日数×ぬ万円をお支払いします」
案外あっさりと了承がとれ、私は小さくガッツポーズしたのでした(笑)。
「しかし問題は修理にどれだけかかるかですね」
私の質問に、保険会社氏は答えます。
「先ほどディーラーさんに電話で伺ったところ、約2週間ではないかとおっしゃってました」
「なるほど、2週間くらいならポルシェなしでも我慢できそうです(笑)」
私は冗談めかして笑いかけ、彼との電話を締めるのでした。
次に私はPCに銀僕を持ち込みました。
「いや〜、保険会社から電話が入ってびっくりしましたよぉ・・さちおさん、直したばっかりなのにお気の毒です」とTさん(そりゃそーだ・苦笑)。
被害箇所の確認をしながらおっしゃるには、マフラーのキズも気になるので、もしかしたらマフラーも交換になるかも知れないとのこと。
「そっか〜・・それじゃその時はさ」
「はい?」
「差額払うから、この際スポーツエグゾーストシステムにしちゃおっかな♪」
「わはは・・でもさちおさん、アレって車検通りませんよ?」
(・・それって純正パーツとしてどーなの?^^;;;;)
「あっそ〜・・ま、それは検討ってことで。あ、それから」
「はい」
「エアロにしてから、高速走行時にピュルピュル風切り音がするんですよ・・この機会に、そこも見といてもらえません?」
「わかりました」
こうして私はクルマを預け、PCを去るのでした。
数日後、私の元にPCから電話が入りました。
「さちおさん、保険会社の方が見えて確認したんですが、やはりマフラーは念のため交換することになりました」
「あ、そーですか」
「それでですね、バンパーはすぐに修理できるんですが、マフラーの在庫がなくて、取り寄せに2週間かかるんです」
「げっ、そうなの??」
一瞬「じゃ、1週間以内に別のマフラー持ち込むから」と言いかけましたが、そこには「純正のオキテ」が立ちはだかっています^^;;
ひとまず電話を切り、私はその後の作戦を練るのでした・・。
〜続く〜
2004,05.27. さちお