
EPISODE 13 〜 降臨、東北道の星
「オレんちに、ぽるしぇが停まってる・・」
自宅に戻った私は駐車場に立ち、そっとフェンダーの曲線を撫でてみます。
ちょうどその時、外出していた母親が帰ってきました。
「これ、買ったんだよ」
「あ、そう・・気をつけて運転しな」と母親。
そう、EPISODE1にも書きましたが、我が家は誰一人免許およびクルマへの興味を持っていないのです。それでもインパクトあるシルエットに、若干ヒイてる空気は感じました(笑)。
少し遅れて、やはり外出していた父親が帰ってきます。
「これ、買ったんだよ」
「・・これは屋根が開くんだね?」
「うん、そー(おっ、鋭いな)」
「あ、二人乗りなのか」
「(げっ、気付いたか)・・うん、独身だし(自爆)」
「・・ははは(乾笑)、いくらしたんだい?」
「えっと・・中古だし、だいたい○百万かな?」
「へぇ〜、大事にしろよ」
・・ちなみにこの○百万はサバを読んで、実購入額より200万ほど低く言っています(笑)。
さて、「ご両親への挨拶」も済んだところで、走ってみましょーか!
ここから先はEPISODE11同様、友人一同に出したメールを全文転載します・・当日書いた文章なんで、いちばん実感がこもってるはずです。
> 題名:ぽるしぇ降臨!
>
> こんにちは、さちおです。
> ポルシェ、本日めでたく納車となりました。
> 本日はMy First Porsche、試乗記をお届けいたします。
>
> まず印象的なのは、その非日常的スタイリング。
> 低くて平べったくて丸っこくて、やたらノーズが長くて目がデカイ。
> 埼玉の農村風景の中で、それは突然降り立った宇宙船みたいです。
>
> 早速乗り込んで、室内のセッティング。
> 前のクルマで使ってた、車内ゴミ箱・窓クリーナー・ティッシュ等を持ち込んで…
> ありゃりゃ、まったく置き場がない!
> いきなりオープン2シータの「底力」を思い知らされた私でした。
>
> ともかく、走ってみよー。
> ツェッペリンとパープルとストーンズのCDを突っ込んで、準備万端。
> 一般道が混んでたんで、無目的に東北道に入りました(I.C.〜自宅約3km)。
>
> 速い。
> なんじゃこりゃ。
> フツーに運転してればフツーに走ってるんだけど、「よし、加速!」とアクセルを
> 踏んだ次の瞬間には、速度計が20kmぐらい上がってる。
> ビビって軽く減速すると、あっちゅー間に下がる。
> 言うなれば速度の「比熱」が高い…熱しやすく冷めやすい、みたいな。
>
> 基本的に空いてる東北道だけど、若干混んでるエリアがあった。
> 事故車があるって表示があり、確かになんかパーツの破片が散らばってる。
> もうちょい離れとこ、と思ってハンドルを切ると…ギュイン!
> 「げ、車線変わりそう」と瞬時に逆に切ると、またギュイン!
> スラローム、ってゆーんですか…そんな気はなかったんだけど。
>
> とりあえず一服しよー、ってんでS.A.に停める。
> 降りて前を見ると、バンパー周辺につぶれた羽虫がビッシリ。
> 初めての経験ぢゃないけど、なんかフツーぢゃない…よく見りゃフロントグラス
> にもパラパラ付いてるし。
>
> 今度はオープンにして走ってみる。
> まず音がうるさい。
> 風は思ったほどではないけれど、ちょうど髪の部分だけが「なすがまま」になる
> …ヅラだったら一発で飛ばされそう。
> ニット帽でもかぶるかな。ツバのある帽子なら、ダウンフォースが出ます(嘘)。
>
> んで、気付いたこと。
> 右車線を走ってると、たいていのクルマがどいてくれる。
> 念のため言っとくけど、Tale to Noseで「アオリイカ」になったりはしてないよ。
> 距離を詰めていってるワケじゃないし、車間距離も充分あるし、そのままいても
> らっても一向に構わないんだけど…なんか、どいてくれちゃう。
> まーせっかくだから前に出なきゃ悪い気がしてひとまず抜くんだけど、特に急い
> でるワケでもないから真ん中車線に戻って悠々走ることにしました。
>
> でも、そーなったらそーなったで興味深い反応が。
> 私の右側をビューンと抜いてったクルマが、そのまま消えていかず真ん中車線
> に入り、なんかスピード落として私と同じペースに急変する。
> 理由は未だにわからないけど、もしかしたら私がオービスやらネズミ捕りやらの
> 指針だと思ってるのカモ。
> 「そーでもなきゃ、ぽるしぇが真ん中ゆっくり走ってるワケはない!」とかね。
>
> そんなこんなで往復5時間のドライブ。
> 無目的ながら気付けば日光中禅寺湖まで行き、300キロ走っちゃいました。
> もちろん「いろは坂」ってゆー「峠」も「攻めた」ワケですね(笑)。
>
> ってなワケで、ぽるしぇとの新生活が始まりました。
> このおもちゃは気に入ったんで、当面退屈しないで済みそう。
> よかったら、今度一緒に遊びませんか?
> それではまた。
こうして、私と愛僕との新生活が始まりました。
〜続く(次回完結)〜
2002,08.03. さちお
※ちなみにEXHIBITIONの画像は、この日にC禅寺K谷ホテル前で撮ったものです。